比叡山延暦寺(その1)/京都・滋賀(坂本)

比叡山延暦寺の写真
あひるメディアオリジナル写真

1. はじめに

こんにちはじゃ。
京都・奈良・東京のお寺やカフェ、銭湯をふわふわナビゲートする、あひる如来じゃよ。
今日はちょっと山の上まで羽をのばして、心に響く仏の世界をご案内しようかのう。

2. 今日のお寺

〜魅力たっぷりの歴史を持つ天台密教の総本山〜

比叡山 延暦寺

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2-1. あひる如来から一言

あひる如来は、京都にいる時は、比叡山に行くことが多いのだが、広大なエリアなため、記事も何回かに分けて書こうと思うのじゃ。

それほど広いところなのじゃ。

東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の三つのエリアに分かれていて、それぞれに深い教えと歴史が眠っておる。

京都と滋賀の間にある比叡山。行き方は、京都方面からのケーブルカーを使う行き方と、滋賀方面からのケーブルカーを使う2つのルートがある。

比叡山の地図
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朝早くから比叡山に行きたいときは、始発時間等の関係で、滋賀ルートからをお勧めするのじゃ。

比叡山延暦寺の写真(2025年3月末)
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滋賀ルートは比叡山坂本駅まで行き、そこからケーブルカーが良いのじゃ。

比叡山延暦寺の写真(2025年3月末)
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坂本駅からは琵琶湖がチラッと見えるのじゃ、

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平安時代の仏教の転換期に中国(唐)に留学した最澄というお坊さんが、日本に帰ってきて、この比叡山に仏教を学ぶ道場を作る目的で作ったのだ。

後の、鎌倉仏教の教祖たちもここで学んだのじゃ。

ここはのう、天台宗の総本山として知られる、たいそう尊い山じゃ。

心して羽ばたくとしようぞ。

2-2. あひる如来の比叡山延暦寺解説

比叡山延暦寺は、滋賀県大津市にある天台宗の総本山じゃ。
最澄(伝教大師)が延暦7年(788年)に開いた寺で、平安仏教の中心地として栄えたんじゃ。
延暦寺という名前は、最初の年号「延暦」にちなんで付けられたのじゃよ。

比叡山延暦寺の写真(2025年3月末)
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ここはただの大きなお寺ではなく、「日本仏教の母山」と呼ばれる場所でもある。
というのも、ここで修行したお坊さんたちが、のちに浄土宗・真言宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗など、数々の宗派を興したからなんじゃな。

山全体が信仰の場となっていて、標高848mの比叡山には自然と仏教が調和した静けさが広がっておる。

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春には桜が、夏には緑が、秋には紅葉が、冬には雪景色が、訪れる者の心を映し出すように美しく変わるのじゃ。

2-3. 比叡山延暦寺の歴史

伝教大師最澄が、中国(唐)から密教や戒律を持ち帰り、比叡山に根づかせたのが始まりじゃ。
最澄は「一隅を照らす」という教えを大切にし、己を磨き、世を照らす修行道場をつくったのじゃな。

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その後、円仁(慈覚大師)、円珍(智証大師)といった高僧たちが発展させ、平安時代には多くの学僧が修行に励む場となった。
法然、親鸞、道元、栄西、日蓮といった日本仏教の祖師たちも、みなこの山で学んだのじゃよ。

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戦国時代には織田信長の焼き討ちで多くの伽藍が失われたが、その後、豊臣秀吉や徳川家によって再建された。
今では世界文化遺産にも登録され、国内外から多くの参拝者が訪れる聖地となっておる。

2-4. 比叡山延暦寺の見どころ

比叡山は、魅力たっぷりで広大な土地なので、今回の記事は、概要だけを説明しとくのじゃ。

【東塔エリア】
延暦寺の中心となる場所で、根本中堂(こんぽんちゅうどう)があるぞ。
ここには最澄が灯した「不滅の法灯」が今も燃え続けており、1,200年以上絶やされたことがないのじゃ。
歴史の炎を感じるとき、心の中にも静かな光がともるぞ。

2025/05/23現在は、改修工事中だが、中に入ることはできる。

比叡山延暦寺の写真(2025年3月末)
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【西塔エリア】
東塔から少し離れた静かなエリアで、釈迦堂(転法輪堂)が中心じゃ。
ここは最澄の教えを深く受け継ぐ修行の場で、自然に囲まれて心を整えるにはぴったりじゃ。
あひる如来も、ここでは羽音を立てぬよう、そっと歩くことにしておる。

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【横川エリア】
最も奥まった場所にあり、横川中堂(よかわちゅうどう)が有名じゃな。
観音信仰の霊地として知られ、日蓮聖人もここで修行を積んだそうじゃ。
急な山道の先に現れる中堂は、まるで心の奥底にある真実と出会うような、静かなる感動を与えてくれるぞ。

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2-5. あひる如来の比叡山延暦寺案内

まずは坂本ケーブルで山を登るところから旅が始まるぞ。

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ゴトゴトと揺れながら高みに向かうその道のりは、まるで人生そのもの。

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登った先で出会う根本中堂の重み、釈迦堂の静けさ、横川中堂の奥ゆかしさ。
どれもが尊く、尊くて、羽根がふるえるのじゃ…。

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歩く道すがら、杉並木に包まれて、鳥のさえずりが耳にやさしい。
仏さまの声のように、ふわっと届いて心をほぐしてくれるぞ。
春には桜が道を飾り、静けさのなかに花びらが舞う様は、まさに極楽浄土の入り口じゃな。

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比叡山には比叡山そばが、延暦寺バスターミナル近くのお土産屋さんで食べられるのじゃ。

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2-6. 比叡山延暦寺の御朱印

東塔・西塔・横川、それぞれに御朱印が用意されておるぞ。
根本中堂では「根本中堂」、横川中堂では「峯の堂」、西塔では「釈迦堂」の御朱印が授与されるのじゃ。
旅の証として、仏さまと自分のご縁を記していこうぞ。

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2-7. あひる如来のワンポイント

ふむ、延暦寺は「山全体が道場」なのじゃ。
観光気分で訪れるのもよいが、心をととのえ、静けさを味わう場所として歩んでみると、きっと何かが変わるぞ。
歩くたびに心が軽くなる、それが比叡山という場所なんじゃ。

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3. 比叡山延暦寺の写真ギャラリー

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最澄さんの像が横川の手前にあるのじゃ。

4.比叡山のお香

比叡山にはいろんなお香があるが、お寺で炊かれているのは、叡山香。

長いお香と普通サイズのお香の2種類が買える。長いお香は阿弥陀堂や延暦寺バスターミナルのお土産屋さんで買えるのじゃ。念の為、行く前にどこで買えるか電話で問い合わせてほしい。

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お香は他にも種類があるのじゃ。行くたびに沢山購入しているくらい大好きなのじゃ。

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御朱印帳もたくさん種類がある。ぜひ、延暦寺へ行って、見比べて欲しいのじゃ。

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お札やお守りもたくさんあって、楽しいのう。

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本当は詳しくもっと浄土院等も語りたいのだが、別の記事を書くまで待ってくれなのじゃ。それほど比叡山は魅力たっぷりなのだ。

5. 比叡山延暦寺の詳細情報

5-1. お寺の名前

比叡山延暦寺
(正式名称:比叡山延暦寺)

5-2. 比叡山延暦寺の宗派

天台宗

5-3. 比叡山延暦寺を創建した人

最澄(伝教大師)

5-4. ご本尊

薬師如来(根本中堂)

5-5. 住所

滋賀県大津市坂本本町4220

5-6. アクセスと最寄駅

・京都駅から電車とケーブルカーで約1時間半
・駐車場あり(有料・無料どちらもあり)

https://www.hieizan.or.jp/access

5-7. 営業時間

9:00〜16:30(季節により変動あり)

https://www.hieizan.or.jp/guide

5-8. 拝観料

大人:1,000円
中高生:600円
小学生:300円
障害者割引あり
※クレジットカードは使用不可(現金のみ)

https://www.hieizan.or.jp/guide

5-9. 公式サイトURLと電話番号

公式サイトURL:https://www.hieizan.or.jp/
電話番号:077-578-0001

5-10. あひる如来の補足情報

延暦寺のすぐそばには「ガーデンミュージアム比叡」もあり、春の花が咲き誇る美しい庭園も楽しめるぞ。
帰り道には、坂本の街で湯豆腐や甘味をいただくのもまた一興じゃ。

6. 比叡山延暦寺にちなんだ今日の一句

山を越え 灯は今もなお 消えぬまま
静寂の中 仏とともに

7. あひる如来から最後に一言

ほっこりしたかの?
比叡山延暦寺はのう、ただの観光地ではなく、「己と向き合う場所」じゃ。
心に疲れがたまったとき、またふらりと訪れてみておくれ。
そのとき、ワシはまたここで待っておるぞ。