飛鳥寺(その1)/奈良(明日香村)

飛鳥寺の写真
あひるメディアオリジナル写真

1. はじめに

京都・奈良・東京の素敵な場所を、そよ風にふわりと乗って案内しておるあひる如来じゃ。
今日はのう、奈良・明日香村にある「飛鳥寺」を訪ねるぞ。日本最古の本格的仏教寺院じゃからの、心してゆっくり歩いてみようかの。

飛鳥寺までは、わしは飛鳥駅から借りた自転車でえっほ、えっほ。

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2. 今日のお寺

〜いにしえの飛鳥寺〜

飛鳥寺

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2-1. あひる如来から一言

よく来たのう。ここはのう、昔むかし──日本に仏さまの教えが根付こうとしていた時代の、はじまりの場所じゃ。
「仏教ってなんぞや?」と思うたときは、まずここへ来てみるとええ。心が自然と落ち着くのじゃよ。

2-2. あひる如来の飛鳥寺解説

飛鳥寺は、日本でいちばん最初に本格的に建立された仏教寺院といわれておる。
その創建は、推古天皇4年(西暦596年)──いまから1400年以上も前のことじゃ。
蘇我馬子という豪族が、仏教の力で国をよくしたいと願ってつくったお寺なのじゃな。

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当時の名前は「法興寺(ほうこうじ)」といったが、時代とともに「飛鳥寺」と呼ばれるようになったんじゃ。
いまのお堂は江戸時代に建て直されたもので、当時の面影は少しずつ失われておるが、それでも境内に立てば──
土のにおいや風の音に、飛鳥の時代の気配を感じることができるのじゃ。

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飛鳥寺の中心には「飛鳥大仏」と呼ばれる釈迦如来坐像がおわす。
この仏さまは、推古天皇15年(607年)に鞍作鳥(くらつくりのとり)という仏師によって造られたと伝えられておる。

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現存する日本最古の仏像じゃ。長い年月で火災や損傷もあったが、それでも今なおお顔の一部が飛鳥時代のまま残っておるのじゃ。

横にハングルの掛け軸があったので、お寺の人に聞いたところ、韓国から寄贈されたものらしい。わしはハングルも読めるのじゃが、般若心経のようだ。

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2-3. 飛鳥寺の歴史

「飛鳥」と聞いて、何かを思い出す方もおるじゃろう。
ここはかつて、日本の中心であった場所。飛鳥時代というのう、7世紀ごろの話じゃな。

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仏教が伝わったばかりの日本では、まだ神さまの教え(神道)とどう付き合っていくかが課題じゃった。
そんな中で、蘇我馬子という人物は仏教の価値を認め、自らの力で「法興寺(飛鳥寺)」を築いたのじゃ。
それがやがて元興寺となり、飛鳥から平城京(奈良市)へと寺院機能が移されたのじゃが、
ここ「飛鳥寺」は今も、仏教文化のふるさととして、しっかりと根を張っておるのじゃ。

2-4. 飛鳥寺の見どころ

  • 飛鳥大仏:現存する最古の仏像。まなざしがやさしくての、ワシもつい手を合わせてしまうんじゃ。
  • 蘇我入鹿の首塚:境内の片隅にひっそりとたたずむ五輪塔。歴史の陰の物語を感じるのう。
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2-5. あひる如来の飛鳥寺案内

そのあとは境内をのんびり散策。耳をすますと、風にのって昔の声が聞こえてくる気がするんじゃ。

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近くに甘樫丘(あまかしのおか)というところがあるのじゃが、そこから飛鳥寺を見下ろすこともできるのじゃ。飛鳥寺に行った際は立ち寄って欲しい。

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2-6. 飛鳥寺の御朱印

飛鳥寺では御朱印がいただけるぞ。達筆な「飛鳥寺」の文字が、しっかりと心に残るはずじゃ。
御朱印帳をお忘れなくのう。

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2-7. あひる如来のワンポイント

この寺の近くには「石舞台古墳」や「岡寺」などもあるから、明日香村をまるごと楽しむとええぞ。
ゆっくりと時を感じながら歩くのが、この土地のいちばんの楽しみ方じゃ。

3. 飛鳥寺の写真ギャラリー

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4. 飛鳥寺の詳細情報

4-1. お寺の名前

飛鳥寺
(正式名称:安居院)

4-2. 飛鳥寺の宗派

真言宗 豊山派

4-3. 飛鳥寺を創建した人や教祖

蘇我馬子

4-4. 飛鳥寺のご本尊

釈迦如来坐像(飛鳥大仏)

4-5. 飛鳥寺の住所

〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682

4-6. 飛鳥寺のアクセスと最寄駅

  • 近鉄橿原神宮前駅からバスで約20分、「飛鳥大仏前」下車すぐ
  • 東京駅から:約3時間30分(新幹線と近鉄)
  • 京都駅から:約1時間30分
  • 奈良駅から:約1時間
  • 駐車場:あり(普通車約20台)

4-7. 飛鳥寺の営業時間

9:00〜17:30(受付17:15まで)
※10月〜3月は17:00まで(受付16:45)
休業日:4月7日〜9日

4-8. 飛鳥寺の料金(拝観料など)

  • 大人・大学生:500円
  • 中・高校生:300円
  • 小学生:250円
  • 障害者割引:あり(要確認)
  • クレジットカード利用不可

4-9. 飛鳥寺の電話番号

電話番号:0744-54-2126

4-10. あひる如来の補足情報

「古きを訪ねて新しきを知る」──まさに飛鳥寺はそんな場所じゃ。歴史と仏教の深みを、羽を休めるような気持ちで味わってみるとええぞ。

5. 飛鳥寺にちなんだ今日の一句

飛鳥大仏 
やさしきまなざし 
千年越え 
心を映す 
春の陽ざしか

6. あひる如来から最後に一言

ほっこりしたかの? それなら、ワシはうれしいぞ。
またどこかのお寺で会おうのう。合掌じゃ。