玄国寺(げんこくじ)/東京(高田馬場)

玄国寺(高田馬場)の写真
あひるメディアオリジナル写真

1. はじめに

あひる如来

京都・奈良・東京のお寺やカフェ、銭湯を案内しているあひる如来じゃ。今日は少し趣向を変えて、新宿の高田馬場にひっそり佇む小さな古寺、玄国寺(げんこくじ)を紹介するぞ。初心者さんにも旅行好きさんにも、ゆるい世界観が好きな人にもぴったりのスポットじゃ。

2. 今日のお寺

〜高田馬場に佇むお寺〜

玄国寺(げんこくじ)

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2-1. あひる如来から一言

「よく来たのう。ここはのう、江戸の昔から農民と旅人の心を支えてきた、小さなお寺じゃ。ふむふむ、尊き歴史がここにあるぞ。」

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2-2. あひる如来の玄国寺解説

さてさて、玄国寺は東京都新宿区高田馬場にある真言宗豊山派のお寺。創建は慶長6年、1601年ごろと伝わっておる。もともとは隣の新宿諏訪神社の別当寺として、神社と一体になってお勤めしておったのじゃ。

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境内に入ると、まず目に入るのが立派な木造の山門。その先には数段の石段を上った先に本堂が控え、さらに奥庭や弁天堂も控えておる。

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庫裡(くり)には明治~大正時代の元勲・岩倉具視の旧邸の一部を移築した建物があり、洋風から和風へ改造されたその様子や、岩倉家の家紋「笹竜胆(ささりんどう)」が瓦に見えるのが粋じゃのう。

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境内でひときわユニークなのが「田植地蔵」と呼ばれる石の地蔵尊。この地蔵さんは、田植えの季節になると旅の僧に化けて田植えを手伝ったという伝承があるんじゃ。土地の人々に親しまれた、農村の希望のシンボルとも言える仏さまじゃのう。残念ながら今回は写真は撮れず・・。

2-3. 玄国寺の歴史

玄国寺の始まりは1601年、江戸初期の慶長6年ごろとされておる。

元来は諏訪神社の別当寺で、神仏習合の中で神社と寺が一緒に信仰されておった時代背景を思い起こさせるのう。

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やがて時代は流れ、江戸から明治へ…維新の波に揺れる中で、岩倉具視の旧邸の庫裡が移築されたり、神仏分離で寺と神社が別々の道を歩むことになったりと、苦難も多かった。しかし玄国寺は今なお小さな境内に歴史を刻み続けておる。

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中興の時期には延宝年間(1673–1681)に盛源という僧が導いたとも伝わっておる。こうして玄国寺は、江戸期の地域仏教と近代化の狭間で息づく小さなお寺として、今日まで続いてきたのじゃ。

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2-4. 玄国寺の見どころ

  • 田植地蔵堂:田植えの旅僧に化けて人々を助けたという、愛らしくも尊い石地蔵。「ほっこり」と心に響くエピソードじゃ。
  • 岩倉旧邸の庫裡:洋風から和風へかけられた建築は、瓦の笹竜胆紋がポイント。意外に小洒落ておるのじゃ。
  • 山門と石段:江戸初期の趣ある山門。石段を上ると心が引き締まり、仏のみ教えに導かれる気分になるぞ。
  • 弁天堂:境内の奥に八角の堂があり、中には弁財天が祀られておる。芸能や商売繁盛の仏さまじゃ。
  • 奥庭:石組の小池を中心とした庭。都会の喧騒を忘れて、ゆったりと眺めてほしいのう。

2-5. あひる如来の玄国寺案内

山門をくぐると、まず右手に庫裡。その洋風→和風リフォームぶり、見逃すなかれ。笹竜胆紋が「お?お?」と小声で教えてくれるぞ。石段を上り本堂へ。背筋を伸ばしつつ、奥庭をぐるり一周して、弁天堂までお詣りじゃ。

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そしてぜひ地蔵堂へ。背伸びせず、地元の農村と人々への思いが育んだ「旅僧地蔵」の伝承をしみじみ思い出してほしい。心がふんわり温かくなるぞ。

2-6. 玄国寺の御朱印

こちらも頂けるぞ。豊島八十八ヶ所霊場の第72番札所としての御朱印があり、力強く丁寧に書いていただけるようじゃ。紙に触れた手の温もり、ありがたさがじんわり染みるのう。

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2-7. あひる如来のワンポイント

「輪違い紋(わちがいもん)」にも注目じゃ。二つの輪が互いに組み合って、悟りと迷いをつなぎ、仏の慈悲が全ての衆生をつつむ意味があるんじゃ。覚えておくと、訪れるときの目印にもなるぞ。

3. 玄国寺の写真ギャラリー

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4. 玄国寺の詳細情報

4-1. お寺の名前

玄国寺
(正式名称:龍池山上珠院玄国寺)

4-2. 玄国寺の宗派

真言宗豊山派

4-3. 玄国寺を創建した人や教祖

創建は慶長6年(1601年)頃。中興は延宝年間の盛源上人。

4-4. 玄国寺のご本尊

阿弥陀如来

4-5. 玄国寺の住所

〒169‑0075 東京都新宿区高田馬場1‑12‑10

4-6. アクセスと最寄駅

  • 東京メトロ副都心線 <西早稲田駅>より徒歩約5分
  • JR・西武・地下鉄<高田馬場駅>からバス(都営バス 池86・早77・高71系統)「学習院女子大学前」下車徒歩すぐ
  • 東京駅から…
    バス:東京駅→高田馬場駅まで約50分+徒歩10分
    タクシー:約30〜40分
  • 駐車場:なし(公共交通機関が便利じゃ)

4-7. 玄国寺の営業時間

基本的に境内自由参拝。拝観時間の制限はなし。ただし庫裡などは非公開。

4-8. 玄国寺の料金(拝観料など)

拝観無料。御朱印は500円。子ども・障害者割引は特になし。カード不可、現金を持っていくことをおすすめするぞ。

4-9. 公式サイトURLと電話番号

公式サイトURL:なし
電話番号:03‑3209‑2423

5-10. あひる如来の補足情報

周辺に諏訪神社や戸山公園もあるので、セットでのんびり散策ができるぞ。特に春はしだれ桜も見られるようじゃ。旅行の合間に、都会の中でちょっぴり心を鎮めるのにぴったりじゃな。

6. 玄国寺にちなんだ今日の一句

石段に
古(いにしえ)ぞささやく
田植地蔵
都会の心
そっと鎮めけり

7. あひる如来から最後に一言

「ふむふむ、ここ玄国寺は、小さくても深き仏の慈悲と歴史に満ちておる。ぐるり一周して、田植地蔵にほっこりしたかの?それならワシはうれしいぞ。次はまた、どこへ行こうかのう…お楽しみに!」