寂光院(じゃっこういん)/京都(大原)

寂光院(京都大原)の写真
あひるメディアオリジナル写真

1. はじめに

あひる如来

京都・奈良・東京のお寺やカフェ、銭湯を行ったり来たりしておるあひる如来じゃよ。
今日はのう、山の奥にひっそりと佇む、平家物語ゆかりの名刹「寂光院」をご案内しようと思うてな。
このお寺、静けさのなかに深い物語が眠っておるのじゃ…ふむふむ、これは尊いぞ。

2. 今日のお寺

~大原内で、少し離れたところにあるお寺~

寂光院(じゃっこういん)

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2-1. あひる如来から一言

よく来たのう。ここ寂光院は、都の喧騒を離れ、まことに心が落ち着く場所なんじゃ。
草木のゆらぎ、小川のせせらぎ、そして平家の哀しみの声が、今も静かに響いておるようじゃよ。

2-2. あひる如来の寂光院解説

寂光院(じゃっこういん)は、京都市左京区大原にある天台宗の尼寺で、天台宗の開祖・最澄(伝教大師)によって創建されたと伝わっておるのじゃ。
このお寺が特に知られておるのは、平清盛の娘・建礼門院徳子が晩年を過ごした場所としてなんじゃ。
徳子は、壇ノ浦の戦いで我が子・安徳天皇を失い、平家一門も滅亡した後、深い悲しみとともにこの地に隠棲したのじゃよ。

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境内には、彼女が仏道修行に専念した庵跡があり、現在は本堂の裏手にその石碑が残っておる。
本堂に祀られておるのは「六万体地蔵尊」で、これは徳子が天下泰平・衆生済度の願いをこめて建立したと伝わるありがたいお地蔵さまじゃ。
このお寺に来ると、仏の教えと人の哀しみが交錯し、心が静まり返るんじゃな。

2-3. 寂光院の歴史

創建は飛鳥時代、推古天皇2年(594年)にさかのぼるという説もあるが、史実としては平安時代末期に天台宗の尼寺として再興されたとされておる。
そして何より、平家物語の悲劇のヒロイン・建礼門院徳子が入寺したことで、その名を広めたんじゃな。

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徳子は、壇ノ浦で我が子・安徳天皇とともに入水自殺を試みたが、一命を取りとめ、この地に移り住んだんじゃ。
彼女は平家の栄華と滅亡をすべてその身で体験した稀有な女性であり、寂光院の静けさは、まるでその心のうちを写しとったようじゃよ。

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残念ながら本堂は2000年に放火で焼失してしまったが、その後、平成17年(2005年)に再建され、現在も訪れる人々の心を癒しておる。

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2-4. 寂光院の見どころ

  • 再建された本堂と、その背後にある建礼門院庵跡
  • 庭園の四季折々の景色(特に紅葉の季節は見事)
  • 徳子ゆかりの遺品や六万体地蔵尊
  • 静かなる石畳の参道と苔むした庭
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2-5. あひる如来の寂光院案内

ワシのおすすめは、やはり朝早く訪れることじゃ。
朝露の降りた苔庭と、静けさのなかに響く鳥のさえずり…これがまた、心にしみるのう。
参道を歩くときは、一歩ごとに感謝の念を浮かべて歩くとよいぞ。きっと、建礼門院の想いがふと風にのって聞こえてくるかもしれん。

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2-6. 寂光院の御朱印

御朱印は本堂受付にて授与されるぞ。
「寂光院」の墨書に、朱印が押された厳かな印象のものじゃ。
御朱印帳を持参して、ぜひ記念にいただいておくとよい。

寂光院の御朱印
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2-7. あひる如来のワンポイント

心がざわざわしておるときほど、静かな場所を訪れることが大切じゃ。
「沈黙こそ、真の語り部」ともいうじゃろ。ここ寂光院で、心の声を聞いてみるのも、よい修行になるぞ。

3. 寂光院の写真ギャラリー

そういえば、寂光院の外にトカゲがいたぞ。これもおそらく仏の化身じゃ。手を拝んでおった。

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4. 寂光院の詳細情報

4-1. お寺の名前

寂光院
(正式名称:玉泉山建礼門院寂光院)

4-2. 寂光院の宗派

天台宗

4-3. 寂光院を創建した人や教祖

伝・聖徳太子/再興は天台宗の僧

4-4. 寂光院のご本尊

地蔵菩薩

4-5. 寂光院の住所

京都府京都市左京区大原草生町676

4-6. 寂光院のアクセスと最寄駅

京都駅からバスで「大原」下車、徒歩約15分
奈良駅から電車とバスで約90分
駐車場あり(有料)

4-7. 寂光院の営業時間

9:00~17:00(冬季は16:30まで)

4-8. 寂光院の料金(拝観料など)

大人:600円
中高生:350円
小学生:100円
障がい者割引あり(手帳提示)
クレジットカード:不可

4-9. 寂光院の公式サイトURLと電話番号

公式サイトURL:https://www.jakkoin.jp/
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/寂光院
電話番号:075-744-3341

4-10. あひる如来の補足情報

紅葉の時期(11月中旬〜下旬)は特に美しく、混雑も予想されるので朝早めの参拝がおすすめじゃ。
また、周辺の大原散策と組み合わせての参拝がよいぞ。

5. 寂光院にちなんだ今日の一句

紅の葉 声なき声の 風に乗り
徳子の祈り 今もなお聞こゆ

6. あひる如来から最後に一言(ほっこりしたまとめ)

どうじゃったかな?心の奥に響くものがあったかの?
ワシはのう、この寂光院で耳を澄ませる時間がとても好きなんじゃ。
また、そなたの心が疲れたときは、いつでもここへおいでな。
ほっこりしたかの?それなら、ワシはうれしいぞ。