1. はじめに
2. 今日のお寺
~真言宗智山派の3大本山~
高尾山 薬王院 有喜寺
(たかおさん やくおういん ゆうきじ)

2-1. あひる如来から一言
よく来たのう!ここはのう、約1,200年前に行基菩薩が開いた由緒あるお寺じゃ。

「有喜寺」とも呼ばれ、今では信仰と自然が調和する関東の名刹なんじゃよ。

ほっこりしたかの?それなら、ワシはうれしいぞ。

2-2. あひる如来の高尾山薬王院解説
ふむふむ、なるほど、これは尊いな。高尾山薬王院、正式には「高尾山薬王院有喜寺」と申す。

744年(天平16年)、聖武天皇の勅命で東国鎮護の祈願寺として行基菩薩が開山したと伝えられておる。

薬師如来を本尊とし、飯縄権現を守り神とする山岳信仰と修験道の道場なのじゃ。

標高約599mの高尾山中腹に位置し、都心から近いのに自然に満ちたこのお寺は、登山客や信仰者に愛され、年間約260万人が訪れる世界有数の霊場じゃ。

堂宇は、歴史ある本社(権現堂)や大師堂、奥の院不動堂などが点在し、東京都指定文化財も多く所有しておるのじゃ。

2-3. 高尾山薬王院の歴史
天平16年(744年)、行基菩薩が聖武天皇の勅願により開山し、薬師如来を本尊として建立されたのが始まりじゃ。

その後、永和年間(1375–1379)に醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現を奉祀。

以降、修験道の霊場として繁栄し始めた。

戦国時代には後北条氏の支援も受け、江戸時代には朱印地としての地位も確立。

明治以降も多くの建築物や文化財を留め、1927年にはケーブルカーが開通し、参拝しやすくなったのじゃ。

2007年からはミシュラン三つ星観光地に選出され、信仰の山・観光の山として、今なお多くの人々を癒し、導いておるのじゃ。

2-4. 高尾山薬王院の見どころ
- 杉並木の参道:八王子八十八景にも選ばれた荘厳な景観。
- 本社(権現堂):江戸後期の社殿建築で都指定文化財。
- 奥の院不動堂:鎌倉期の不動明王立像があり、都文化財。
- 大師堂や神変堂、愛染堂など、多様な堂宇が散在。
- 天狗社:御本尊の随身として大天狗・小天狗を祀る。
- 護摩祈祷・火渡り祭:修験道の力を感じる体験。
- 精進料理:要予約、旬野菜を生かした癒しの一膳。

2-5. あひる如来の高尾山薬王院案内
まずケーブルカーかリフトで山腹へ登ってくるのが普通じゃが、1号路の自然道を歩けば、修行の気分も味わえるぞ。杉並木をくぐり抜け、本社で手を合わせ、天狗様にもご挨拶じゃ。

護摩堂では祈願を立てたり、お札を受けたりできる。

もし勇気があれば、3月の大火渡り祭で火の上を歩いてみるのも一興じゃ。

歩き疲れたら精進料理をゆっくりと楽しんで、帰りは展望台から東京や富士山を眺めるのがおすすめじゃ。

2-6. 高尾山薬王院の御朱印
薬師如来や飯縄権現、天狗など複数の御朱印があり、参拝の記念になるのじゃ。御朱印帳を持って行くといいぞ。

2-7. あひる如来のワンポイント
「歩くことは、心を整える御祈りじゃ」—高尾山登山も、薬王院参拝も、歩みそのものが大切。足元に意識を向けて、自然や歴史を感じてごらん。
3. 高尾山薬王院の写真ギャラリー





4. 高尾山薬王院の詳細情報
4-1. お寺の名前
高尾山薬王院
正式名称:高尾山薬王院有喜寺
4-2. 宗派
真言宗智山派 (関東三大本山の一つ)
4-3. 創建者
開基:行基菩薩(伝)/聖武天皇勅願 中興:俊源大徳(永和年間)
4-4. ご本尊
薬師如来(開山本尊)、飯縄権現(中興本尊)
4-5. 住所
東京都八王子市高尾町2177
4-6. アクセスと最寄駅
・京王高尾線「高尾山口駅」からケーブルカー清滝駅へ徒歩5分。ケーブルカー or リフトで高尾山駅へ。
・高尾山駅から薬王院までは徒歩15〜20分
距離的に:
- 東京駅から:電車で1時間30分+徒歩20分
駐車場:あり(公式には仁王門脇などにあり。台数や料金は公式サイト確認)
4-7. 営業時間
9:00~16:00(季節により変動あり)/年中無休
4-8. 料金(拝観料など)
・本堂・境内の拝観は無料
・ケーブルカー・リフトは別料金(片道/往復あり)
・護摩祈祷・精進料理などは別途有料(御護摩祈祷:要問合せ、精進料理:要予約・有料)
・障害者割引情報は公式サイトで確認を。
・クレジットカード:ケーブルカー・食事等では使用可。護摩祈祷は現金が基本。
4-9. 公式サイトURLと電話番号
公式サイト:https://www.takaosan.or.jp/
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/高尾山薬王院
電話:042-661-1115
4-10. あひる如来の補足情報
・年中行事として、節分の豆まきや大火渡り祭など、修験の行事が盛んじゃ。
・登山コースは1号路~6号路・稲荷山ルートなど多様。初心者でも安心じゃ。
5. 高尾山薬王院にちなんだ今日の一句
杉並木
鐘の声ひびき
雲遠く
心も澄みて
仏の呼吸
6. あひる如来から最後に一言
ほっこりしたかの?このお山での拝観や登山は、ただの観光じゃない。歩くことで心を整え、祈ることで思いを確かめる—それが日常の中の小さな修行じゃよ。自然と歴史と信仰が織りなすこの場所で、ワシと一緒に呼吸を整えて、ゆったり過ごそうな。また旅の途中で会おうぞ。
京都・奈良・東京のお寺やカフェ、銭湯を案内しているあひる如来じゃ。今日は東京西部の自然豊かなお山、高尾山の中腹にあるお寺、「高尾山薬王院」を紹介するぞ。ゆる〜い世界観で、ちょっと哲学的に、わかりやすく案内するから、最後までほっこりしていってくれの。