大覚寺(だいかくじ)/京都(嵐山)

1. はじめに

あひる如来

よく来たのう。京都・奈良・東京のお寺やカフェ、銭湯を案内しておる、あひる如来じゃ。
今日もほっこりと、心にしみる名所をご案内しようと思うての。
さてさて、本日紹介するのは、嵯峨野の風に揺れる「大覚寺」じゃ。

2. 今日のお寺

〜広大な大沢池があるお寺・写経道場〜

大覚寺(だいかくじ)

2-1. あひる如来から一言

ふむふむ、大覚寺とな。ここはのう、静寂の中に気品が宿る、まことに尊いところじゃ。
池のほとりに立ってみれば、時がゆるりと流れておるように感じるぞ。

写経や観月のこころ、平安の風が、今もなお生きておるのじゃ。

2-2. あひる如来の大覚寺解説

大覚寺はの、もともとは嵯峨天皇の離宮「嵯峨院(さがいん)」として営まれた場所じゃ。

平安時代には、天皇が政(まつりごと)を離れて静養されるための場所として、豊かな自然の中に造営されたのじゃな。


のちに嵯峨天皇の御願により寺とされ、真言宗の門跡寺院(もんぜきじいん)として格を持ち、皇族や貴族と深く関わってきた由緒ある場所じゃ。

特に注目すべきは「宸殿(しんでん)」じゃ。ここには狩野派の美しい障壁画が並び、歩くだけで美術館を巡っておるような心地じゃ。

また「五大堂」から臨む大沢池(おおさわのいけ)は、平安貴族たちが舟遊びを楽しんだという、風流の極み。今でも「観月の夕べ」と称し、中秋の名月を楽しむ行事が催されておるぞ。

大覚寺では写経体験もできるんじゃ。静かな空間で筆をとると、のう、己の心の波がすうっと鎮まってゆくんじゃな。

仏さまと向き合う時間というのは、時に言葉より深く、尊いものでのう……これは体験してこその悟りじゃぞ。

2-3. 大覚寺の歴史

大覚寺の歴史は、平安初期の嵯峨天皇の御代にさかのぼるんじゃ。
天皇の離宮として建てられた嵯峨院が、彼の没後に大覚寺として改められ、仏門の道場となったのが始まりじゃな。

のちに真言宗の寺院として法脈を受け継ぎ、門跡寺院として格式高く、代々皇族が住持を務めてきた「御所(ごしょ)」じゃったんじゃ。

特に「嵯峨天皇」は、空海と深い親交があり、真言密教の発展に大きく寄与したお方でもある。
空海とともに「般若心経」の普及に力を注ぎ、「写経」という文化が広まったのも、この嵯峨の地がはじまりじゃと伝わっておる。

室町・戦国の動乱や、応仁の乱、火災にも見舞われながらも、その都度再建され、今なお凛とした姿を保っておるのは、まさに不屈の信仰と文化の証じゃな。

2-4. 大覚寺の見どころ

  • 大沢池と月見舟(中秋の名月イベント)
  • 宸殿・障壁画(狩野派による絢爛な襖絵)
  • 写経体験(心を静める修行)
  • 五大堂から望む嵯峨の風景
  • 「いけばな発祥の寺」としての歴史

2-5. あひる如来の大覚寺案内

ワシが訪れた時は、ちょうど朝の光が差し込む頃での、池の水面が金色に揺れておった。
木々のざわめきに耳を澄ませてみると、まるで昔の貴族たちのささやきが聞こえてくるようじゃったのう。

写経道場では、小学生の子も大人も真剣に筆を走らせておったぞ。尊い姿じゃのう。

2-6. 大覚寺の御朱印

美しい文字で丁寧に書いてもらえるぞ。
季節限定の特別御朱印もあるから、受付で尋ねてみるとよいぞい。

2-7. あひる如来のワンポイント

大覚寺は「いけばな発祥の地」ともいわれておるんじゃ。
花と仏と、心を整える文化は、まことに尊いのう。
現代にこそ、静かに咲く花のこころが大切なのかもしれぬ。

3. 大覚寺の写真ギャラリー

4. 大覚寺の詳細情報

4-1. お寺の名前

大覚寺
(正式名称:旧嵯峨御所 大覚寺門跡)

4-2. 大覚寺の宗派

真言宗大覚寺派

4-3. 大覚寺を創建した人や教祖

嵯峨天皇(離宮として)、のちに弘法大師 空海の教えを受け継ぐ

4-4. 大覚寺のご本尊

五大明王

4-5. 大覚寺の住所

京都市右京区嵯峨大沢町4

4-6. 大覚寺のアクセスと最寄駅

JR嵯峨嵐山駅から徒歩約20分、または市バス「大覚寺」下車すぐ
京都駅からバスで約40分
駐車場あり(有料)

4-7. 大覚寺の営業時間

9:00〜17:00(受付終了16:30)

4-8. 大覚寺の料金(拝観料など)

大人:500円
小中高生:300円
障害者手帳提示で割引あり
クレジットカード不可(現金のみ)

4-9. 大覚寺の公式サイトURLと電話番号

公式サイトURL:https://www.daikakuji.or.jp/
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/大覚寺
電話番号:075-871-0071

4-10. あひる如来の補足情報

近くには嵐山や嵯峨野の竹林もあるので、半日かけてのんびりと散策がおすすめじゃぞ。
疲れたら嵯峨豆腐やお抹茶で一息つくのも、旅の極意じゃ。

5. 大覚寺にちなんだ今日の一句

嵯峨の月 池にうつして 百の声
舟に乗りては 風をしるらむ

6. あひる如来から最後に一言

ふむふむ、よう歩いたのう。
大覚寺の静けさは、心のほこりをふんわり払うような優しさに満ちておる。
またひとつ、尊い場所に出会えたこと、感謝じゃの。
次の旅路でも、ほっこりとした心でまいろうぞ。

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