苔寺(西芳寺)こけでら(さいほうじ)/京都

苔寺(京都)の写真
あひるメディアオリジナル写真

1. はじめに

あひる如来

ワシはあひる如来。京都・奈良・東京のあちこちをのんびり案内しておる、ゆるかわの仏さまじゃ。
今日はのう、「苔寺」として世界に知られる西芳寺を紹介するぞ。
苔のじゅうたんのような庭園で、心がしっとり落ち着く体験ができる場所じゃから、楽しみにしてくれよ。

2. 今日のお寺

〜苔(こけ)の聖地〜

西芳寺(さいほうじ)

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2-1. あひる如来から一言

よく来たのう。ここはのう、苔が一面に広がる世界でも珍しい寺、「西芳寺」じゃ。

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ふむふむ、苔というと小さな草のように思えるかもしれぬが、ここでは主役じゃぞ。

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静かに歩けば、まるで大地がふわふわと息づいているようでな、心まで苔に包まれるような気分になるのじゃ。

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2-2. あひる如来の西芳寺解説

西芳寺は、京都市西京区にある臨済宗の寺院で、通称「苔寺」と呼ばれておる。

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境内には約120種以上もの苔が育っており、その景観はまさに「緑の極楽浄土」。
しかもただの苔庭ではなく、心字池を中心とした池泉回遊式庭園で、禅の思想と自然美が一体となった名園じゃ。

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この寺は、古くは奈良時代に行基が開山したと伝えられ、その後、室町時代に夢窓疎石が再興したことで有名になった。

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夢窓国師は作庭家としても知られ、多くの名園を手がけたが、西芳寺の苔庭はその最高傑作ともいえる。

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世界遺産「古都京都の文化財」の一つにも数えられ、国内外から参拝者が絶えないのじゃ。

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また、拝観には事前予約が必要で、参拝者はまず本堂で写経をしてから庭園を拝観する。

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これもまた仏教的体験のひとつであり、苔庭を歩くだけでなく、心を落ち着けてから向き合う仕組みになっておる。

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ワシとしては、「苔の庭を眺めるための心の準備」として、実に尊い工夫だと思うぞ。

2-3. 西芳寺の歴史

西芳寺の起こりは古く、奈良時代にさかのぼる。行基によって開山され、当初は法相宗の寺であったと伝えられておる。

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平安時代には弘法大師空海が一時滞在し、真言密教の修行を行ったともいわれる。
その後、荒廃と再興を繰り返すが、室町時代に夢窓疎石によって臨済宗の寺として整備され、現在の苔庭の原型が作られたのじゃ。

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応仁の乱などの戦乱で多くが焼失したが、それでも庭園は残り、苔が自然に生え広がって現在の姿へと成長していった。

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江戸時代には「苔寺」として知られるようになり、俳人や茶人たちが訪れてはその静けさを愛でたという。

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明治以降は一時衰退したものの、昭和期に修復が行われ、今日では世界文化遺産のひとつとして広く知られておる。

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歴史を見れば、幾度も荒廃しながらも再び蘇る。その姿はまるで苔そのもののようじゃ。
雨や風に打たれても、地を這い、また芽吹く。

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西芳寺の苔庭は、まさに「無常と再生」の象徴なのじゃよ。

2-4. 西芳寺の見どころ

  • 苔のじゅうたん:約120種の苔が広がり、四季折々に異なる表情を見せる。
  • 心字池:「心」の字をかたどった池で、庭園の中心。
  • 写経体験:拝観者が必ず行う修行で、心を整える時間。
  • 夢窓疎石の作庭:禅と自然を融合させた庭園美の極致。

2-5. あひる如来の西芳寺案内

歩くときはのう、静かに足元を確かめるようにしてみるんじゃ。
苔のひとつひとつが、まるで「生きた教え」を伝えてくれる。
「小さきものも、大きな世界を形作る」。これが苔寺の教えじゃろう。

2-6. 西芳寺の御朱印

西芳寺では、写経を納めた参拝者に御朱印が授与されるぞ。
力強い墨字の御朱印は、苔庭を歩いた心の証ともいえるのう。

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苔寺御朱印
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2-7. あひる如来のワンポイント

西芳寺は「苔庭」で有名じゃが、訪れるときは必ず予約が必要じゃぞ。
急に行っても入れぬから注意じゃ。
また、雨の日の苔はひときわ美しい。しっとり濡れた苔庭は、まさに極楽そのものじゃ。

3. 西芳寺の写真ギャラリー

西芳寺の外も歩いてみるが良い。素敵な景色が広がっているのじゃ。

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4. 西芳寺の詳細情報

4-1. お寺の名前

西芳寺
(正式名称:西芳禅寺)

4-2. 西芳寺の宗派

臨済宗

4-3. 西芳寺を創建した人や教祖

行基(奈良時代)による開山。その後、夢窓疎石が再興。

4-4. 西芳寺のご本尊

阿弥陀如来

4-5. 西芳寺の住所

京都市西京区松尾神ヶ谷町56

4-6. 西芳寺のアクセスと最寄駅

・阪急嵐山線「松尾大社駅」から徒歩約20分
・JR京都駅から市バスで約45分+徒歩10分
・奈良駅からは近鉄・JR経由で約90分
・東京駅から新幹線で京都駅→バスで約2時間弱
駐車場:なし(周辺にコインパーキングあり)

4-7. 西芳寺の営業時間

拝観は完全予約制。予約時間に合わせて拝観。

4-8. 西芳寺の料金(拝観料など)

拝観料:大人4,000円〜(写経体験を含む)
子供料金:基本的になし(小学生以上は同額)
障害者割引:なし
クレジットカード:利用不可

4-9. 西芳寺の公式サイトURLと電話番号

公式サイトURL:https://saihoji-kokedera.com/
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/西芳寺
電話番号:075-391-3631

4-10. あひる如来の補足情報

苔庭を守るため、参拝者の数は厳しく制限されておる。
それゆえに、静けさの中で自然と向き合えるのじゃ。
心を落ち着けたいときに訪れるとよいぞ。

5. 西芳寺にちなんだ今日の一句

苔むせる
静けさ深き
池の影
写経に映る
心ひとすじ

6. あひる如来から最後に一言

どうじゃったかの?西芳寺の苔庭は、ただの景色ではなく、心を洗う仏の教えそのもの。
ほっこりしたかの?それなら、ワシはうれしいぞ。
次の旅も、また一緒に歩んでゆこうではないか。

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